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2010年12月12日(Sun)

下流の宴

下流の宴 林真理子さん
★★★☆☆:普通に面白い。

【あらすじ】
東京の中流家庭で育った福原翔は、高校中退のフリーター。
母の由美子は、息子を進学の道に戻そうと躍起だ。

由美子の不満が爆発したことから、
家出した翔は彼女のアパートに転がり込む。
オンラインゲームで知り合った宮城珠緒は、
高校卒業後に職を求めて沖縄から東京に来たフリーター。
2人のバイト代を合わせれば暮らしてはいける。

だらしなく同棲するのは好かんという珠緒の母に従い、
結婚することにした翔は親に話をする。

結婚話に衝撃を受けつつもひとまず相手に会うことにした由美子だが、
そこには更なるショックが待ち受けていた。

由美子の目から見た珠緒は育ちの悪い高卒のフリーターでしかなく、
可愛い我が子にふさわしい相手とは到底思えなかったのだ。
息子はちょっと人生の寄り道をしているだけなのだから。

露骨に見下され、
育ちが悪いとまで言われた珠緒は、
とんでもないことを言い出すのだが…。

【感想】
いかにも新聞連載なストーリーで、
安定感のあるおもしろさでした。

**(以下、ネタバレを含む場合があります。)**

見下された珠緒の奮起が突き抜けていて、
それなら医者になってやるなどと啖呵を切る。

無謀な目標に周りの反応も様々で、
呆れて馬鹿にする人もいれば興味本位で手を貸す人も。

また彼らのキャラクターが個性的で、
うまいことシリアスな話を盛り上げてくれ、
読んでいて楽しめました。

医者になる宣言がおもしろい理由は意外性だけじゃなく、
突飛なことを言い出すひとへの無責任な好奇心もあるのかな。

家族だと笑えないけど、対岸で眺めてる分には、
馬鹿か大人物かって興味にいくらか嘲笑の混じった、
あまり性質の宜しくない楽しさを感じてしまう。

それでも現実的な手段を見つけて努力する珠緒を、
いつまでも笑ってはいられないんですけど。

珠緒が頑張ると翔の根性の無さが目立って、
根性なしの私はなんだかいたたまれない。
その後の翔にはぜひとも奮起しててもらいたいもんです。

スケールが家族レベルなので、
社会がどうのって話よりも身近に感じられます。

タイトルから格差社会の話を予想していたら、
明暗を分けるのは生きる覚悟だ〜みたいな終わり方で、
読後の印象は社会派小説よりも自己啓発本に近いものがある。


posted by Yu-Ki | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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